「新政研、未来研の名刺も持ってない」 “ダミー”を強調?(産経新聞)
【小沢氏秘書 第2回公判】(3)
《ダミー団体「新政治研究会」(新政研)、「未来産業研究会」(未来研)を通じて行ったとされる西松建設の献金実務を取り仕切った元総務部長兼経営企画部長への証人尋問が続く。大久保隆規被告(48)は険しい表情のまま前を向いて動かない》
《検察官は引き続き、大久保被告と西松建設の元総務部長兼経営企画部長が献金について打ち合わせた状況を確認していく》
[イラストで見る]小沢氏側がゼネコン側から年間約2億円を集金するシステムとは…
検察官「(献金について西松建設の)上司に諮るとか調整すると、大久保被告に毎年話していましたか」
証人「あまり記憶にないですが、毎年は言っていなかったと思います」
検察官「なぜ、上司に諮る必要があったのですか」
証人「なぜといわれても…。(献金額が)1500万円と大きかったので、私一人では決められなかったので…」
検察官「献金について、上に諮るとか調整するというようなことを大久保被告に言ったことは間違いないですか」
証人「間違いないです」
《検察官は記憶があいまいになりがちな証人の証言を何度も確認し、より具体的に引き出そうとする。小沢氏側への献金が、政治団体からではなく、あくまでも西松建設本社からであったとの印象を強めたいようだ》
《ここで検察側は献金の受け皿が増えたときの状況について質問を始める》
検察官「平成12年に小沢氏側の献金の受け皿が増えますが、なぜ増えたと思いますか」
証人「分かりません」
《それまで小沢氏側は、関係団体「改革国民会議」だけで西松側から献金を受けていたが、平成12年からは、ほかの政党支部と分散して受けるようになっていた》
検察官「(献金の受け皿を)増やしたのはどちらの意向ですか」
証人「先方だったと思います」
検察官「小沢氏側からの要請だったということですね」
証人「はい」
検察官「要請したのは誰ですか」
証人「大久保さんです」
検察官「大久保被告ですか」
証人「はい」
《検察官は、受け皿についての要請が小沢氏側からの働きかけだったとの証言を引き出した》
《検察側はさらに質問を変える。今度は、大久保被告が、献金の実際の出し手が新政研、未来研ではなく、西松建設だったと認識していたと強調しようとする》
検察官「献金についての打ち合わせは、西松建設本社以外で行ったことはありますか」
証人「それはないです」
検察官「常に本社でやっていたということですね」
証人「はい」
検察官「あなたの名刺を大久保被告に渡したことはありますか」
証人「初対面のときに渡したと思います」
検察官「そのときの肩書きは?」
証人「当時の役職ですから、(西松建設の)総務部長だったと思います」
検察官「その名刺に(ダミー団体の)新政研や未来研の役職の肩書きはありましたか」
証人「ないです」
検察官「新政研や未来研の名刺は持っていますか」
証人「持っていません」
検察官「大久保被告には、新政研や未来研の役職について説明したことはありますか」
証人「記憶にありません」
検察官「西松建設総務部長ではなく、新政研、未来研の役職として大久保被告に会ったことはありますか」
証人「ありません」
検察官「新政研、未来研の人と懇談会を開くよう、大久保被告から依頼されたことはありませんか」
証人「ありません」
検察官「大久保被告から選挙の際に、新政研、未来研の名簿を出してほしいと言われたことはありますか」
証人「私は選挙のことはやっておりませんので、そのようなことは言われていません」
検察官「新政研、未来研の人数や活動内容について、大久保被告に聞かれたことはありますか」
証人「ありません」
検察官「新政研、未来研の役職員の方が、大久保被告から寄付の依頼を受けたことはありますか」
証人「私の知る限りありません」
《検察官は大久保被告が新政研、未来研という2つの政治団体ではなく、西松建設からの企業献金だったと認識したことを鮮明に印象づけようとした。検察官と証人の一連のやりとりの最中、大久保被告は検察側をじっとにらみつけるように見つめていた》
=(4)へ続く
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検察官「(献金について西松建設の)上司に諮るとか調整すると、大久保被告に毎年話していましたか」
証人「あまり記憶にないですが、毎年は言っていなかったと思います」
検察官「なぜ、上司に諮る必要があったのですか」
証人「なぜといわれても…。(献金額が)1500万円と大きかったので、私一人では決められなかったので…」
検察官「献金について、上に諮るとか調整するというようなことを大久保被告に言ったことは間違いないですか」
証人「間違いないです」
《検察官は記憶があいまいになりがちな証人の証言を何度も確認し、より具体的に引き出そうとする。小沢氏側への献金が、政治団体からではなく、あくまでも西松建設本社からであったとの印象を強めたいようだ》
《ここで検察側は献金の受け皿が増えたときの状況について質問を始める》
検察官「平成12年に小沢氏側の献金の受け皿が増えますが、なぜ増えたと思いますか」
証人「分かりません」
《それまで小沢氏側は、関係団体「改革国民会議」だけで西松側から献金を受けていたが、平成12年からは、ほかの政党支部と分散して受けるようになっていた》
検察官「(献金の受け皿を)増やしたのはどちらの意向ですか」
証人「先方だったと思います」
検察官「小沢氏側からの要請だったということですね」
証人「はい」
検察官「要請したのは誰ですか」
証人「大久保さんです」
検察官「大久保被告ですか」
証人「はい」
《検察官は、受け皿についての要請が小沢氏側からの働きかけだったとの証言を引き出した》
《検察側はさらに質問を変える。今度は、大久保被告が、献金の実際の出し手が新政研、未来研ではなく、西松建設だったと認識していたと強調しようとする》
検察官「献金についての打ち合わせは、西松建設本社以外で行ったことはありますか」
証人「それはないです」
検察官「常に本社でやっていたということですね」
証人「はい」
検察官「あなたの名刺を大久保被告に渡したことはありますか」
証人「初対面のときに渡したと思います」
検察官「そのときの肩書きは?」
証人「当時の役職ですから、(西松建設の)総務部長だったと思います」
検察官「その名刺に(ダミー団体の)新政研や未来研の役職の肩書きはありましたか」
証人「ないです」
検察官「新政研や未来研の名刺は持っていますか」
証人「持っていません」
検察官「大久保被告には、新政研や未来研の役職について説明したことはありますか」
証人「記憶にありません」
検察官「西松建設総務部長ではなく、新政研、未来研の役職として大久保被告に会ったことはありますか」
証人「ありません」
検察官「新政研、未来研の人と懇談会を開くよう、大久保被告から依頼されたことはありませんか」
証人「ありません」
検察官「大久保被告から選挙の際に、新政研、未来研の名簿を出してほしいと言われたことはありますか」
証人「私は選挙のことはやっておりませんので、そのようなことは言われていません」
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証人「ありません」
検察官「新政研、未来研の役職員の方が、大久保被告から寄付の依頼を受けたことはありますか」
証人「私の知る限りありません」
《検察官は大久保被告が新政研、未来研という2つの政治団体ではなく、西松建設からの企業献金だったと認識したことを鮮明に印象づけようとした。検察官と証人の一連のやりとりの最中、大久保被告は検察側をじっとにらみつけるように見つめていた》
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2010-01-16 02:32
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